4.広島城のユーカリとマルバヤナギ  (中区基町21・広島城南入口) 
   
「はだしのゲン」で有名な中沢啓治さん(2012年12月19日歿)が、1973年に、「ユーカリの木の下で」という平和マンガ(このマンガ非常にすぐれもの、図書館等で借りて大人も是非一読を、被爆者の心はもとより、日本軍が中国で行った残虐行為、朝鮮人差別等も描かれています)を書いておられます。右の木が氏が子どもの頃に、この上に登って遊んだという思い出の木です。
右のユーカリの写真は2013年4月17日撮影
   
  御門跡の碑の手前、新しく整備された堀のすぐ外の入口の左手に、わかりやすく立っています。爆心地から約740メートル。樹齢約100年のオーストラリア原産の古木です。コアラの食べる樹で有名です。幹の周囲は2メートルあまり、爆心地にむいた南側が黒く焼けただれ、被爆の痕跡を明らかにしています。1971年、台風のため、根元から2メートルの所で折れましたが、間もなく北側から若い枝が出て来ました。

左のユーカリの写真は2013年5月17日撮影
   
 右のユーカリの写真は2008年8月5日撮影
   
    左のユーカリは2005年8月5日撮影。
   
 広島城の「御門跡の碑」のすぐそばの樹も被爆樹でマルバヤナギ。中は空洞になっていましたが、2005年初頭、樹の養生のため、ピートモスという保養剤が、中に詰められました。今までは、時折弁当ガラ等ごみが入っていたりして、あたかも「皮だけで生きている!」と強烈な印象を持たれた方もいるほどです。

右のマルバヤナギの写真は2003年12月25日撮影


   
 左のピートモスの詰められたマルバヤナギの写真は2005年6月19日撮影。
   
 右のユーカリは2014年3月16日撮影。  
   
   左のマルバヤナギは2014年3月16日撮影。