1−6.似島(6)平和養老館慰霊碑等と第二検疫所桟橋跡

   

「平和養老館」(原爆古老の救護施設として建てられた)前には、「ノーモアヒロシマ原爆犠牲者慰霊 平和観音  1886平和養老長命最善

 国際平和記念

み佛の

うれしや ありがたや 慈悲に 皆照らされて

」と書かれた「平和観音」と、その左に「祈平和 地蔵尊合掌して見てござる 世界平和で安穏なれど み佛けのおつかいなり地蔵尊 御念佛こそ しあわせの道」とある地蔵菩薩が並んでいます。「贈 広島東南ロータリークラブ 平成14年6月」と看板が出ていましたが、よく判りませんでした。

写真は2004年5月15日撮影。

   
 

そのすぐ左に原爆被爆者診療の地(似島野戦病院)とある通称暁部隊の慰霊碑があります。

碑文「原爆被爆者診療の地(似島臨時野戦病院)

昇天の霊よ 永久に安らかなれ

 旧暁第6165部隊は昭和16年7月広島にて編成以来病院船に乗組み主に南方方面の傷病兵を輸送診療に従事していたが最後にこの地に於て野戦病院を開設し1万人に及ぶ原爆被爆者を診療して復員する

旧暁第6165部隊(病院船衛生53班) 西村幸之助外生存者 昭和53年5月建立

右の碑文はちなみに「新生 豊かで暖かな平和な島 美しい風景と自然環境に めぐまれた われわれのホーム 窓をあければ 陽光に輝く そこは平和な瀬戸の海 きらきらと金波銀波が まるで落成を 祝福するかのように 二十一世紀に一歩先がけて あゝ幸せだなあ、感謝のあまり 合掌するなり すぐそこに聞こえるかや海の声 ささやきかける 平成の波 起工式 昭和六十三年八月二十二日 落成式 平成元年五月一日 社会福祉法人 広島平和養老館 理事長 浜田 一」とあります。「幸せだなあ」と言わざるを得ない不幸な境遇の人達の声が聞こえてくるようです。

写真は2004年5月15日撮影。
 写真は2004年5月15日撮影。  
   
  写真は2004年5月15日撮影。