19.心行寺墓石と蘇鉄   (中区白島九軒町5−10)  
   
 この白島地区を代表してここのお寺の墓石を紹介します。ここのお寺が最高というほどじっくりと見比べてはいませんが、なぜか代表格のような雰囲気をかもしだしています。傷ついた墓石、無縁墓、仏塔とそろい、手前の墓には昭和二十年八月六日、という死亡月日が数多く刻まれています。ただ、この地区の寺には、爆心から遠い(2キロ近い)のもあるかも知れませんが、原爆慰霊碑の類はありません。
   
 そして、被爆樹が多いのも特徴です。下のソテツには「被爆樹木 ソテツ 爆心地から1,880m このソテツは、1945(昭和20)年8月六日の原爆で地上部を消失しましたが、その後、根元から芽を吹き返しました。」と説明板が付けられています。