2.徳栄寺の墓石  (中区銀山町13−1)
   
 

広島銀行銀山支店を南に歩いて、信号を渡ったら右に徳栄寺はある。入口の方には新しい墓ばかりだが、中に入ってみると、ご覧のとおり地蔵さんなどひどく傷ついている。広島の市街地である爆心地周辺の寺は、戦後広島平和記念都市建設法による区画整理があってすこしばかり移動しているので、墓石も移動しており必ずしも爆心側に傷を持っているわけでは無い。手前の平岡家の墓には昭和二十年八月六日、武雄、宏と被爆即死が判る2人の名が読み取れる。

写真では紹介していないが、石はね現象を示した墓もある。その前の墓には高橋定雄9才 昭和二十年八月六日亡、同忠46才 昭和二十年八月六日亡 等いくらでも被爆死の記録が見て取れる。

   
右の墓には、「昭和二十年八月六日 学徒動員原爆死 洋子」 とあった