19.専勝寺の墓石  (中区大手町二丁目1−17)
   
 原爆ドーム近くの繁華街の中の寺の墓地を広島の寺の典型として紹介しましょう。電車通りの1つ、平和記念公園側の通り、本通りの南にある。入口は新しい墓ばかりと思いきや、1基、傷ついた墓が目につきます。更に中にはいると、広くなって写真にあるものだけですが左の写真の無縁墓があります。故陸軍歩兵大尉杉本豊吉とある墓石は、パックリと大きな二つの割れ目を持っているのが判るでしょう。
 原爆により市内の145の寺が被害を受け、その内、115の寺が全壊、全焼しています。残ったのは墓石などだけです。しかし、数少なくなっているといわれますが、市内のの被害にあった寺の多くは、下の写真のように、傷ついた被爆墓石と、昭和二十年八月六日という日付けをもった墓を見つけることが出来ます。


写真は2002年5月9日撮影
   
 写真は2002年5月9日撮影