26.金龍禅寺 (中区小町9−37)  
   
   前の本照寺と同じ方向。百メートル道路から南に武田薬品ビルのそばの道を歩いて一つ目の角が本照寺、三つ目の角から東に入れば禅宗安芸第17番霊場金龍禅寺です。ずらりと三面に無縁の墓石がならびます。無縁も中の墓石にも原爆の傷痕が目立ちます。そして戦死者の墓も目立ちます。他にもこの辺り多くの寺がありますが、1例として紹介します。
   
 

上の左の墓石には、二人の「昭和二十八月六日没というのが読み取れます。

下のような、階級名の入った大きな軍人墓も数基見受けられました。

上の2枚は2004年4月29日撮影。

 

 
   
   

また、2004年4月4日中国新聞に被爆樹クロガネモチに関する記事が出ており、下記のような説明板が設置されていました。(ここを尋ねた時は歓迎され、お酒までふるまわれました。どこかのお寺と大違い!)

「原爆、爆心地より、940mで、不死身の被爆樹木 金龍禅寺の『クロガネモチ』ーヒロシマ平和記念資料館発行の「ヒロシマを世界に」の本の付録「被爆遺跡・樹木ガイドマップのクロガネモチ(金龍禅寺前庭)/940m」と本を拡大して、「不死身の被爆樹木<クロガネモチ>にあやかりたいと、多くの方々から幸運の樹として、温かく愛され見守られています。

いつの間にか、訪れる人々の口こみで、脇根の伐り口を覆った保護銅蓋の上を、『長寿・厄よけ祈願』をこめて、いたわる様に撫でながら、樹名と寺名に因んで、<金運>を祈り、こころ和やかに本堂・寿蔵六地蔵い合掌して お帰りになる、ほほえましい 被爆樹木ガイドのコースになりました。

南無釈迦牟尼佛」

写真の2本の樹とも被爆樹クロガネモチということです。