10.鈴木三重吉文学碑 (中区大手町一丁目10・原爆ドーム緑地帯)
   
   日本の童話や童謡、昔話を「文学」にまで高めた先覚者、鈴木三重吉の文学碑である。 ここは、近くに三重吉の生家のあった猿楽町の跡でもある。1964年6月27日、三重吉の29回忌に竣工。小鳩と戯れる幼い妹弟の像がドームをみつめている。
 「赤い鳥」作品の、みずみずしいロマンの香りは、人を愛することの美しさと尊さを、子どもたちの心に育んだ。ここにある二つの像は、失われた「いのち」を惜しみ、限りない平和への願いを、夢に託した碑かも知れない。三重吉はかたる。
 「私は永久に夢を持つ ただ少年のごとく ために悩むこと浅きにみ」
文学碑の製作者は日展審査員の彫刻家円鍔勝三氏。建立者は「鈴木三重吉赤い鳥の会」


写真は2013年5月17日撮影。
   
 写真は2013年5月17日撮影。

エディオン壁面。