2.浄念寺の墓石(南区松川町1−2)
   
   

 広島駅から京橋町、松川町から比治山神社あたりは、爆心から1.5〜2キロの全焼地域。松川町には浄念寺、すぐそばの比治山町には一源山法正寺の墓地がある。他にも色々原爆ゆかりの墓石を持った寺がありますが、さしあたり、この2つの墓地を紹介します。

(浄念寺) 入り口は狭くなっており、果たして墓石があるのかといぶかられますが、隣の駐車場の方から見れば、ごらんのように原爆で傷つきぼろぼろになった痛々しい墓石を見ることが出来ます。その向こうの墓石には昭和二十年八月六日没と2人の名前が刻まれています。

   
   下の天保年間の傷ついた墓石の手前の原家の墓にも若い二人の女性の名前が昭和二十年八月六日と刻まれているのがわかります。
   
   

もう一つ、頭頂部が欠け、「黒い雨」で黒づんだ墓も紹介しておきましょう。「黒い跡」は大体「黒い雨」の跡と考えて差し支えありません。

また原爆ドームそばの西向寺で説明している「石ハネ現象」を起こしている墓石も見られます。

入り口には小さなお地蔵さんがたくさん並べられています。