42.水上警察署跡(元県港湾事務所)(南区宇品海岸三丁目13)

   

1887年5月設置

爆心地から4700メートル。このあたりまでくると、木造の建物も窓ガラスが割れる程度で、被害は少なく残った。ただ、木造建物の寿命と宅地開発との関係で数が少なくなっています。爆心地から二千メートルは全焼区域。二千五百メートルを越えれば、木造建築物でも捜せば被爆建物は結構残っているのではないかと思われます。現に爆心地から三千メートルの西区大宮町の新庄神社の拝殿は、ほとんど被害を受けず、明治以前の建物がそのまま使われているといいます。この県港湾事務所(広島水上警察署)だった建物は、現在使用されておらず、移築保存の予定となっていますが、なかなか動きが無くそのままです。

写真は2008年4月28日撮影