10.殉職警察職員之碑(南区比治山公園3)

   

 この慰霊碑も、被爆遺跡です。殉職警察官之碑と刻まれています。造りは、忠魂墓碑と同様です。が、爆心から約1キロの水主町(かこまち、今は加古町、読みは同じ)にあった県庁内の武徳殿の前にあって被爆し、大きく亀裂が入っています。
占領時代は慰霊碑等は公共施設に設置する事ができなかったが、ここなら移転先として許されました。市営の公園=公共施設なのですが。被爆死した150人以上の警官、及び警察職員を合祀することとなりまし。裏に全部で455人の名前が刻んであります。1949年秋分の日再建となっている。

原文を出きる限り忠実に読んでみました。(判読できない文字もありましたが。)

此の碑は元廣島市水主町武徳殿に存し昭和二十年八月六日の原子爆弾に破壊されたが英魂を永久に鎮め その芳名を千歳に傳うべく 懸下警察職員の総意によってこの地を選んで再建する 時は是れ昭和二十四年の秋分の日である。

別に、この碑の建設の趣旨に反対する訳ではありませんが「総意」という文句が気になります。「民主警察」なら、異論が出るのが当たり前でしょうが?どこかの政権の100%信任というのは、民主国家としては考えられないことだと論評されていますが、「警察」よ、お前もか、と思わず叫びたくなります。