17.広島市原爆被害者協議会大芝支部原爆慰霊碑 (西区大芝公園2)

 爆心より1.4キロ。あの日国民義勇隊として狩り出された地域の人は、小網町付近で被爆死、その数七百に及んだという。当時、新庄、三滝の農村から市内へ通勤・通学していた人たちは、この川岸の道を辿った。名も知れず、葬られた犠牲者も合祀されている。
 町内犠牲者の多くは似島に送られ、肉親にみとられることもなく息絶えた。碑石は、その似島に型どる石を用い、供養の心を表したものである。40周年を記念した新しい石棺には過去帳が納められ、香煙絶えることはない。


写真は2002年5月21日撮影