18.大芝公園戰役紀念碑(西区大芝公園2)

 実際にその目で歩いて見ると、見つかるものである。大芝支部原爆慰霊碑と同じ公園内のより北側に、ちょっと離れているが、堂々とそびえ立っている。大芝一丁目14−6、ラーメン屋前にあたる。

 大芝公園は戦前からある公園、このような戦捷碑があるわけである。碑文には、大正七年九月元陸軍大将伯爵 寺内正毅書と表に刻まれている。上の方の從軍者名等は高いためハシゴでもなければ判読出来ない。

 ※ 建立年月日 大正4年7月建設開始。大正8年1月完成。

 ※ 建立の由来 明治10年後、日清、北清、日露の四戦役及びシベリア出征等に旧三篠町より出征した従軍者並びに戦死病者296名の氏名を刻す。この碑は、戦死病没者の霊を弔い且つ記念するため、大正4年7月建設の議三篠町及在郷軍人会の斡旋により一般の寄附にて大正8年1月竣工(大正8年4月8日除幕式)

 ※ その他,特記事項

碑の概形は、高さ地上より2丈9尺で、台石3間4尺、高さ1丈2、踏み台高さ6尺、幅9尺、奥行き6尺、総工費2917円85銭なり。碑文は元帝国在郷軍人会長元帥 寺内正毅閣下の筆になる。碑は創立当時は堤防下にあって堤防が高かったので、公園の地域を土盛りして堤防と同じ高さとなったので、創立当時より景観が異なっている。

(筆者注)四戦役は「三戦役」の誤りと思われる。
写真は2008年2月19日撮影。