41.庚午・高須町民慰霊碑   (西区庚午北二丁目14・庚午第一公園内)

  国道2号線の方から入ると広い庚午第一公園がある。その右側に古めかしいが、はっきり原爆慰霊碑と刻まれた石造りの慰霊碑が立っている。
 庚午地区は明治3年に新開として開かれた、爆心から3キロ以上離れた住宅地。
 中心部からここまで逃げて力尽きて亡くなった人達のための慰霊碑である。
この広い公園に遊ぶ子どもたちの歓声が聞こえる。当時数えきれないほどの多くの犠牲者達が、この公園内で火葬に付されたことも、私たちがきちんと受け継いで伝えていかなければ忘却の彼方に去られんとしている。慰霊碑は最初は木柱であったのが、1959年町民の手で現在のものに建て替えられている。それからもすでに50年以上経っている。

 写真は2003年6月25日撮影。