5.多宝塔・三滝地区原爆死没者慰霊碑  (西区三滝山・三滝寺内)

   ここから三滝寺の中の被爆建物や慰霊碑を順路を追って紹介する。
まず、入口右に、赤く塗られた高い建物が見える。多宝塔である。これは、県重要文化財となっているが、被爆建物ではない。1951年5月、三滝寺の檀信徒の岩田タツさんの発願により、原爆と第二次大戦中の死没者の冥福と平和を祈って、和歌山県の広八幡神社より移され、子息の幸雄氏によって完成された物である。中の阿弥陀如来座像は国の重要文化財である。柱にも室町時代の物が使用されている。
その前に立っているのは三滝地区の原爆慰霊碑で、ここへ避難して亡くなった人、この地区の犠牲者を祀る。爆心から2.5キロの1年後の死亡率は約5%である。  


写真は2003年2月8日撮影