5−1.広第十一海軍航空廠「長郷」地下工場跡(呉市警固屋九丁目)

 1990年に結成された「広島の強制連行を調査する会」は、「朝鮮人強制労働」の跡を調査する過程で多くの地下壕(軍事工場等軍施設、防空壕等)を「発見」してきました。しかし、その「発見」した地下壕の多くは、新聞等に発表され話題になるにつれ、反比例して「危険」という理由で、そのほとんどが閉鎖されたりして入れなくされています。その中でここに紹介する「長郷」のものは、地主の好意もあって何時でも誰でも入れるようになっているし、また、その規模(全長732m)といい、保存の良さといい他に引けを取らない歴史を感じさせる荘厳なものです。ただ、会の本題の「朝鮮人強制労働」、あるいは終末兵器「人間魚雷回天」製造工場であったことについては、状況証拠は、そうだと憶測されますが、肝心の証拠、証人は現れていないのが残念です。これらは発見が遅かったためか残念ながら1992年7月発刊の「広島の強制連行を調査する会」「地下郷に埋もれた朝鮮人強制労働」には本題としては触れられていません。

左の写真は2012年5月27日撮影。
   
 左の写真は1993年7月25日撮影。

目印はかってはこのようにつけられていましたが、2012年5月8日に入った時には無くなっていました。
   
 右の写真は2012年5月27日撮影
   
 入り口は狭い。水がひざ下まで溜まっています。長靴というより、濡れても良いズボン、靴を用意した方が良いです

左の写真は2012年5月8日撮影。
 
 天井に戦争時の電球の跡が見えます。

右の写真は2012年5月27日撮影。
 
  記念写真を撮るのがミソ。中は本当に真っ暗。懐中電灯が切れたらオダブツ。普通のカメラのストロボは、懐中電灯の助け無しには利きません

左の写真は1994年5月15日撮影。
 左の写真は1994年5月15日撮影。久保浦寛人さん。

なお、この写真を見て入りたくなったら、注意事項があるので、一報を。守らないと本当に生きて帰れなくなるおそれがあるので。その危険性ゆえに今までホームページに紹介することをためらっていたほどです。

左は「観音彫り」いう珍しい芸術的な穴。

2012年5月8日5月27日に10年ぶりに再調査しました。そのときの様子を37枚、30枚の写真で公開しています。

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