29.宇品旧中国配電南部変電所 (南区宇品御幸三丁目17−7)

 

2004年初頭、このホームページ読者から被爆建物としてその存在を教えて頂きました。左の写真2004年4月29日撮影。
電停宇品四丁目、広島市宇品公民館の道路を挟んですぐ北です。宇品公民館は若い頃何度も学習会等で使用していましたが「関心が無かった」とは恐ろしいことだと思い知らされて追加したものですが、2008年10月31日イタリア・レストラン「Sotto stazione(ソットスタツィオーネ)」として生まれ変わりました。歴史ある被爆建物の特徴を活かすため、意識して、外観・内装ともにほとんど手を加えられていません。

建物の所有権は潟Gネルギア不動産(中国電力関係の不動産会社)所有のままで、そこから賃借したということです。

被爆建物が誰でも入れる飲食のお店に生まれ変わったのはこの建物と、アンデルセン(旧帝国銀行広島支店)だけですが、アンデルセンの方は内部の写真撮影は出来ませんが、こちらの方は、下の写真のように自由です。(勿論、店側に断ってからが礼儀。写真撮影・2008年11月1日)

これまで、他の多くの被爆建物と同様「いつ解体されるか?」と心配しながら眺めていましたが、ひとまずその心配は去ったようです。電車通りに面して分かりやすく建っていますので様々な用に利用されるかも知れません。

   

 

 

建物の前面に

「E.R.E.宇品御幸ビル(被爆建物)
(旧中国配電南部変電所)
南区宇品御幸三丁目17番7号(爆心地から3.79キロメートル)
 1945(昭和20)年8月6日、原子爆弾の投下により被災しましたが、爆心地から約4キロメートル離れていたことから、鉄筋コンクリート造2階建であるこの建物の被害は、窓ガラスが割れた程度で済み、現在でも往事の姿をとどめています。
 この建物は、その後も中国電力渇F品変電所として電力の安定供給に貢献し続けてきましたが、1994(平成6)年、新変電所の完成の伴いその用を終え現在に至っています。
Energia Real Estate 株式会社 エネルギア不動産」(下に英文)

と説明版が貼り付けてあります。